こんにちは!トレーナーのケヴィンです!
最近、体の痛みや骨盤のゆがみに悩んでジムに足を運んでくださる方が多くなりました。
特に最近は「腰痛」についてのお悩みを受けて、MEDiGYMでのトレーニングを受けたいという方も
トレーニングのお手伝いをさせていただく機会が増えています。
近年、情報技術の発達もあり、多くの人々がオフィスで長時間座って働く等、
腰に長時間負担をかけて過ごしていることから、こういった悩みが増えているように感じています。
口に出していないのかもしれませんが、実際は多くの人が腰痛に悩んでいます。
そこで本日は「腰痛」の実態とトレーニングによる解消方法について、実際に得られた臨床データを紹介したいと思います。
目次
1.腰痛の実態
日本で腰痛は有訴受診率1位
冒頭でお話した通り、腰痛の改善は豊かで幸せな生活を送る上で欠かせません。
しかし、日本では男女ともに国民生 活基礎調査の有訴受診率で10年来「腰痛」・「肩こり」が常に第1位、第2位を占めており、重大な社会的問題にもなっているのが現状です。
腰痛の80%以上は4ヶ月で改善する
多くの方は、腰痛は慢性的になってしまうと治らないと思っている方が多いのではないでしょうか。
しかし実は、腰痛の方の約50~60%は2週間程度、80~90%は3~4ヶ月で改善すると言われています。
慢性的腰痛の治療は、主に、トレーニングやストレッチによる運動療法と運動療法を行わず消炎や鎮痛によって治療する保存療法の2つに大別できます。
病院によっては消炎・鎮痛などの治療によって治すことを勧めることがありますが、
実際、トレーニングによる運動療法と消炎・鎮痛による保存療法どちらの方が高いのか気になる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
2.腰痛は運動効果で最も治ることが報告されている
そもそも、トレーニングとストレッチを適切に行い、正しい筋肉を鍛えることで腰痛は改善されるのでしょうか。
結論から申し上げますと、一般的に近年の研究結果では慢性腰痛症に対する運動療法の効果を認めた報告は数多くあります。
腰痛で悩んだ方々も筋力をつけるように指導された方も少なからずいらっしゃるかと思います。
では、こうした運動療法は本当に腰痛の改善に効果的なのか、またどれくらい効果的と実証されているのか、気になりませんでしょうか。
こちら、検証した実験をご紹介いたします。
臨床実験
対象は、消炎・鎮痛などの保存療法のみで運動による治療を一切行わない患者さんと、腹筋強化・背筋強化といった体幹強化とSLR(下肢伸展挙上運動)、腰背部ストレッチングといったストレッチを加えた運動療法を実施した2種類の患者さんで、それぞれ50名ずつの方に検証を行っていただいた実験です。
運動療法は医療施設でのエクササイズを3ヶ月、その後は自宅でのセルフエクササイズで対応してもらい、臨床データの測定は医療施設での最終治療日より6カ月後に評価を行ってもらいました。
保存療法 | 運動療法 |
実験結果:運動とストレッチによる運動療法の方が腰痛の改善に効果的、痛みを軽減
評価は治療を受けた後に患者さんにアンケートを行い、身体の痛みがあるか、健康だと感じているか、治療までに通院した回数、退院した後に治療に行った回数を比較しています。
こちらが実験結果です。
保存療法と運動療法の比較
項目 |
保存療法 |
運動療法 |
身体の痛み |
26.9 |
44.3 |
全体的健康感 |
19.2 |
40.7 |
外来治療回数(回) |
22.1 |
12.2 |
終了後受診回数(回) |
5.6 |
1.8 |
実験結果ではSF-36という国際標準において健康指標を図る尺度で測定しています。*1
詳細については割愛いたしますが、点数が高いほど健康状態であることを示します。
こちらの表からも運動療法が身体の痛みや生活に支障がないという点で消炎・鎮痛による治療より効果的であることがわかります。
またこちらの結果からわかることは、身体の痛みが軽減するだけではなく、治療中や治療を行った後の通院回数が少ないことも実証されており、より継続的で長期的な改善を行うことができると言えるでしょう。
3 .個人にあったストレッチとトレーニングを行うことが重要
こちらの臨床データにあるとおり、体幹を鍛え、正しいストレッチを行う運動療法が腰痛には効果的であることがご理解いただけましたでしょうか。
現状、この通りの効果を得るためには、数あるストレッチの中から長所や短所を踏まえた上で病期や病態によって使い分ける必要があります。
腰痛もそれぞれの方の身体の構造や動かし方の癖によって治療やトレーニング方法が異なるからです。
トレーニングジムやメディカルフィットネスを選ぶ際には、これらのことをきちんと理解してくださる施設でトレーニングを行うことを推奨いたしますので
みなさんの中で腰痛でお悩みの方はぜひ、MEDiGYMまでご相談ください。
それでは!
参考論文:https://www.jstage.jst.go.jp/article/yotsu/15/1/15_1_45/_pdf
1*:https://www.sf-36.jp/qol/sf36.html
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